『水の都の女王&神住む森の勇者』

J・グレゴリー・キース、早川文庫

「リー、俺の亡霊を優しく思い出してくれよな」byゲー


大河の神が唯一神として君臨し、その力を授かった王が絶対権力をもって統治するノール王国。

12歳になる王女へジは、大河の神の力を発現しつつありました。

一方、はるか北の万物に神の宿る大地では、族長の息子ぺルガルが、

恋する小川の女神の命を救うべく、大河の神を殺すために旅立ったのでした。

やがてノールの暗い地下水道で2人は巡りあうのですが・・・

北米インディアンの神話をモチーフにした、一風変わった作品です。

アニミズム的な世界観は新鮮ですが、日本人には帰って馴染み深いかもしれません。

(なにせ八百万の神の国ですから)

巨人ツェムやヌガンガタ、賢人ガーン、霊剣ハルカ(遥か?)など国籍不明の独特の

ネーミングセンスが秀逸です。

個人的には主人公2人よりも、狂言回し的な役割の暗殺者ゲーのほうが魅力的に思えました。

ゲーが今際に冒頭の台詞を呟くシーンは、泣けます。

(『(笑)』掲載『ファンタジーの小窓』より再録)

戻る