『水の都の女王&神住む森の勇者』
J・グレゴリー・キース、早川文庫
「リー、俺の亡霊を優しく思い出してくれよな」byゲー
大河の神が唯一神として君臨し、その力を授かった王が絶対権力をもって統治するノール王国。
12歳になる王女へジは、大河の神の力を発現しつつありました。
一方、はるか北の万物に神の宿る大地では、族長の息子ぺルガルが、
恋する小川の女神の命を救うべく、大河の神を殺すために旅立ったのでした。
やがてノールの暗い地下水道で2人は巡りあうのですが・・・
☆
北米インディアンの神話をモチーフにした、一風変わった作品です。
アニミズム的な世界観は新鮮ですが、日本人には帰って馴染み深いかもしれません。
(なにせ八百万の神の国ですから)
巨人ツェムやヌガンガタ、賢人ガーン、霊剣ハルカ(遥か?)など国籍不明の独特の
ネーミングセンスが秀逸です。
個人的には主人公2人よりも、狂言回し的な役割の暗殺者ゲーのほうが魅力的に思えました。
ゲーが今際に冒頭の台詞を呟くシーンは、泣けます。
(『(笑)』掲載『ファンタジーの小窓』より再録)