02/8/26
夏休み特訓 完結

 …ああ、もう終わりなんだねぇ(^_^)
 約一ヶ月にわたって続いた夏休み特訓も、今週で最後となりました。
 今まで、毎日欠かさず練習してきた子は、とてもよく頑張った。
めいっぱい褒めてあげたいよ(^^)

 ではでは、最後の特訓くらいは楽しい事をしようか(笑)
 何をするかというと、「粘土遊び」をしようと思う。
 といっても、僕が教えるんだから、ただの粘土遊びとはレベルが違うぞ(^^)
 今まで練習してきた頭を粘土で作るんだ。

 まずは、道具と材料を用意しなくちゃね。
以下のものを揃えてください。
○石粉粘土(手芸店や模型店、東急ハンズなんかでも売ってるよ。なかったら紙粘土でもOK)
○デザインナイフ(大きめの文房具店や画材店で売ってるはず。なかったらカッターでもOK)
○新聞紙
○バケツ(水が入る容器ならなんでもOK)
○ヘラ(なかったら爪楊枝でもOK)
○粘土が入る大きさの食品保存容器(半透明のプラスチックで蓋がゴムのアレ。100円ショップやスーパーで買えるよ)

 紙や鉛筆と違って、どこでも売ってるわけじゃないから、ちょっと探さないといけないけれど、探すのも楽しみの一つだよ(^^)

 買ってきたら、作業場に新聞紙を広げよう。汚してお母さんにしかられないようにね(笑)
 そして、バケツに1/3くらい水を入れる。
 では、まず粘土の袋を開けよう。
 そのとき、ビリビリ破いちゃ駄目だよ。上のほうを少しだけハサミで切って丁寧に開けること。粘土を乾燥から守らなきゃいけないからね。

 あと、始めに言っておくけど、同じ物を二つ作ってください。

 開けたら粘土を少しちぎってこねよう。



 はじめは硬いから水を少しづつ、つけながらこねるんだよ。
 よくこねたら、上の図のように玉にしよう。
だいたい。2.5cmから3cmくらいの玉になるように。
これは、コンパスで描いた円にあたるものだよ。
 そしたら、その玉の両側を平らにしよう。


 こんな感じね。
上手く作れたかな?(^^)
 では、その玉に爪楊枝やコンパスの針でブスブスと穴をあけよう。
表面が穴だらけなるまで刺してね。
こうすることで表面積を増やし、乾燥の時間を短くするんだよ。

 そう、乾燥。
つまり今日の作業はこれでお終い(^^;
カチカチになるまで乾燥させないと後で形が崩れてしまうからね。
 じっと、明日までガマンガマン。
 それから、袋に入っている粘土は容器に入れて保存しておいてね。

 では、二日目。
 昨日作った玉にアゴをつけよう。
 まずは、玉の穴を粘土で軽く塞いで。このままじゃ、ちょっとカッコ悪いから。
 そしたら、こんな感じにアゴをくっつけよう。



 玉に粘土がくっつきにくいときは、玉を軽く濡らしてからつけてみて。
それから、細かい部品も作っておこう。


 耳を左右二つと鼻を一つ。今、作った頭に合うようなサイズで作ってね。
 では、今日の作業はこれでお終い(笑)
 だって〜、固まらないと次にいけないんだもん(^^;

 さて、三日目。
 完全に固まったかな?外は乾いていても中が乾いていないと失敗するぞ。
 同じ物を二つ作ってもらったけれど、片方は今日で完成だよ。
 では、まずデザインナイフで目のくぼみを削りだそう。



 デザインナイフは切れ味抜群だから、十分に気をつけてね。
といっても、一回ぐらいは手を切っちゃうかも。傷は大人の証拠と思ってガマンだ(^^;
 どう?上手く削れたかな?もし、中が乾いてなかったら、今日は作業中止して、乾くのを待とう。
 次は鼻と耳をつけるよ。


 こんな感じに、昨日作ったパーツと粘土で形を整えてね。
 さあ、これを乾燥させれば完成だ。
え?まだ作りかけ?
いやいや、この状態で完成だ。
一個は、そのままで、もう一個は、自由に遊んでいいよ。

 これが、今まで頑張ってきたことの集大成なんだ(^^)

 その証拠に、今の君なら「絵に描かれたモノが触れる」はずだ。
 では、今すぐ紙に向かいなさい。
そして、力を抜いて目を閉る。
目の前に暗闇が広がっているだろう?
そこに、さっき作った粘土の頭を想像するんだ。
それを頭の中で、くるくると回してみなさい。
上手く想像できなかったら、目を開けて、粘土の頭の模型をくるくる回して、どんな風に見えるか確認すればいい。

 うまく想像することが出来たら、目を開けて、紙を見なさい。
 そして目を開けたまま「紙の向こう側の空間」に頭の模型を想像力で作り出すんだ。
 ぼんやりと見えたら、今度は「想像の手」で「触って」みなさい。
そのとき、粘土の頭を触った感触を思い出すんだ。
 上手くいかないときは、目を閉じて粘土の頭を丹念に触ってみなさい。そのとき、頭の中で、粘土の模型を思い浮かべること。

 …紙の中の頭に触れただろうか?
 なんとも雲を掴むような話で、申し訳ないが、実際に触れた子は、僕の言いたいことが解ってもらえたと思う。

 …不思議な話だけど、紙の中には「宇宙」がある。
そして、今、君は、紙の中の宇宙の「神様」になったんだよ(^-^)
紙の中の宇宙は、君の思うままの姿をしている。
素晴らしいことに、君にはそれが見えるんだ。
あとは鉛筆を持って、それを「なぞる」だけ。
 でも、まだまだ練習が足らないぞ。
だって、君が創り出せるのは、頭だけだもん(笑)
紙の世界の住人に笑われないように、これからもしっかり練習してね。
…いつの日か、君が描いた世界を見てみたいな(^^)


 さて…、これでもう教えることは何もなくなっちゃった。
じゃあ、夏休みの一番最初に、何も見ないで描いた顔があったよね。
あの紙を出して。
 どうかな?「うわっ、下手な絵」って思えたかな?(^^)
 では、あの時と同じように何も見ないで、鉛筆と練り消しだけを使って描いてみてください。もう髪の毛も描いていいよ(笑)

 それが、この夏休みの成果だ。よく頑張ったね。おめでとう(^ワ^)

 絵を続けていれば、これから先も、いろんな壁にあたると思う。
その時は、この経験をいかして、乗り越えていって欲しい。

 …そろそろ、お別れだね。
 このテキストを読んでくれたみんなと、悩みを打ち明けてくれたみんなと、掲示板に書き込んでくれたみんなに、お礼を言います。
ありがとう。そして、ごめんなさい。
 夏休みが終わったら、また、しばらくの間、掲示板の返事も書けなくなるし、相談にのる事も出来なくなるし、絵画教室も毎週開くことは出来なくなるから。

 それじゃ、また君達に会える日まで。ばいばい。