12/31 色彩学の基礎

 とうとう、20世紀も終わりだね。というわけで20世紀最後を締めくくる絵画教室は「色彩学の基礎」と銘打って、おおくりします。え?解剖学?なにも最後に骨や筋肉見たいく無いでしょ?(笑)

1.色彩の原理
 さてさて、色について話す前に「光」について説明しようか。それはどうしてか?結論から言うと『「色」とは光の波長である』というわけ。
 物に色が付いているのは、どうしてだと思う?色素があるから?塗料が塗ってあるから?
 ちょっと想像してみて。例えば、君の前に赤いボールがあるとする。それと同じボールを真っ暗闇の中で見たとしたら何色に見える?…赤じゃなくて黒だ。
 もう一つ例を挙げよう。目の前に白いボールがあるとする。これに赤い光を当てたとしよう。ボールは白ではなく赤に見える。青い光を当てたら青だ。

 何となく掴んだかな?つまり、『君が何気なく見ている「色」は物に反射した光』だということだ!

 さて、その光というのは波で表されている。中学くらいで習ったよね?たぶん(^^;その波長の振幅が小さいと紫に見える。さらに小さくなると人間の目では見えず「紫外線」と呼ばれる。(紫の外というわけだ)逆に振幅が大きくなると赤に見える。同じように延長線上に「赤外線」というのがある。
こうゆう図を教科書で見たことはないだろうか?そう、プリズムの白色光分解図だ。



 この光が、君が普段見ている色の正体というわけ。ちなみに白は、全ての光を混ぜ合わすとで出来る。プリズムの逆だ。黒は光が無い状態。これを「加法混色」という。
 パソコンを使っているとRBGという言葉を目にしたことがあるだろう。R(レッド)B(ブルー)G(グリーン)これを「色光の三原色」という。
 三原色といのは「この三つがあれば全ての色を表現できる」という意味。

 うーん、ちょっと小難しい話だな。頑張って読んでね(^^;

 「加法混色」や「色光の三原色」は光についての法則で、絵の具やインクについては、ちょっと違う。プリンターを持っている人ならCMYというのを目にしたことがあるだろう。C(シアン。青緑)M(マゼンタ。赤紫)Y(イエロー)これを「色料の三原色」という。この三原色を混ぜ合わせると黒になる。これを「減法混色」という。
 ちなみにK(ブラック。blacKのKだ。KuroのKではない)というのが付いてたりするが、これは、三原色を混ぜても、完全な黒にならないために付いている。

 ちょっと、まとめてみよう。色というのは光だということ。それから「色光の三原色」と「色料の三原色」。君がコンピュータで絵を描いているなら「色光の三原色」を。絵の具を使うなら「色料の三原色」を覚えればいい。

2.色の三属性
 次は色について話そう。色を大きく分けると、赤、青、緑のような「有彩色」と白、灰色、黒のような「無彩色」に分類される。
 有彩色は三つの属性によって表される。色の違いを表す「色相」と、明るさを表す「明度」と、鮮やかさを表す「彩度」が、その三属性にあたる。ちなみに無彩色は「明度」だけで表現される。

 まとめてみよう。色を構成する要素は三つ。「色相(Hue)」と「明度(Value)」と「彩度(Chroma)」だ。
 ペイントソフトを使う人はHVCというのを見かけたことがないだろうか?あれのことだ。

 はい、以上で今年は終わりです。色を見る目が少し変わったんじゃない?それがいわゆる「画家の目」というわけだ。絵を描く人は日常的に、そうゆう見方をしないといけない。それが日頃の訓練にもなるからね。
 さて、来年は、また元に戻って解剖学の続きです。
 それでは、みなさん。よいお年を…。