10/29 パースペクティブその4

 こんにちは。さて、今週も始めましょう。
 いままで3回にわたって説明してきたパースも今回で一区切り。本当はパースって、それだけで本が一冊出来るくらい奥が深いものなんだ。だから、もっともっと知りたいという人はパースの本を買うことをおすすめするよ。建築関係のコーナーに置いてあるはずだから探してみてね。
 じゃあ、まず二消点法で立方体を描いてみよう。あ、描き方、教えてなかった?(^^;では、簡単に流そう。
 まず、地平線を一本描いて二つの消点を適当に決める。出来るだけ離してね。そして立方体の縦の辺を適当に4本描いて、その端から消点まで線を引く。ん?適当が多いって?本当はもっと詳しいやり方があるんだけれど、複雑だよ?それでも知りたい?まあ、中にはそうゆう人もいるだろうから、図だけは載せておくね。


 では、上のA図を見て。正方形を分割するやり方は前回説明したとおり。今回はその中に「円」を描きます。正方形の対角線の8等分した点のちょっと内側を通るように曲線を引きます。このちょっと内側というのがポイント。本当は何か計算方法があるんだろうけれど、さすがにそこまでは知らない。まあ、絵を描くぶんにはアバウトでかまわないよ。
 これを踏まえて、円柱を描いてみよう。B図が、それだ。
 パースが付いた正方形でも分割方法は同じだったよね?それにさっきの要領で円を描く。最初は上手く描けないかもしれないね。ちょっと馴れが必要だから。でも、さっきの方法を使えば、ヒントにはなるでしょ?
 次は、いよいよ本命。「球」の描き方。その前に何か身近な「球」を探してみて。ボールとか無いかな?パチンコ玉とか何でも良いんだけれど。無かったらしょうがない、想像してみて。
 「球」っていうのは、何処から見ても「円」に見えるよね?ということは、正方形におさまると言うことだ。じゃあ、球をぐるりと横に回してみて。「円」は変わらないよね?つまり、正方形がぐるりと回転したという事が想像できるかな?
 では、説明に入ろう。
 C図を見て。ちょっとごちゃごちゃしてて見づらいかな?一消点法の立方体の中に球を描いた図だ。その立方体の中に何枚かの正方形が描かれているのが分かるかな?正方形は球の中心点を軸に回転している。
 描き方に入ろう。
 まず、立方体を描く。その立方体を横に分割する正方形と縦に分割する正方形を描く。さらに正方形の中に円を描く。
 そして、立方体の中心から先ほど描いた円の端までを半径として円を描く。それが球の輪郭になる。

 うーん。難しいよね。僕は、これを理解するのに何ヶ月もかかったよ。僕のつたない説明だけでわかったら、それこそ天才というものだ。でも、残念ながら天才はこの世に存在しない。
 天はただ道を指し示すのみ。天は才能を与えない。才能は努力して身につけるモノだ。

 さて、最後にパースを身につける上での「秘伝」を教えてあげよう。美術書には絶対に載っていない秘伝だ。
 「パースを修得するには描くより触ることが大事」
 訓練方法も教えておこう。目をつぶって触るだけ。その時、頭の中で触っている物の形をしっかりと想像すること。これがポイントだ。
「見る」という行為は2次元の情報しかないけれど、「触る」という行為は3次元の情報がえられるんだ。

 では、今週はこれでお終い。次回は「体の描き方」。それではまた来週。